日本の企業の業績が回復して、特に、二〇〇五年くらいから後、大学の新卒(というよりも卒業予定者だが)に対する求人が急増し、「第二新卒」といわれる就職一、二年目の会社員の転職市場が活性化している。「失われた10年プラスの不況の間、求人が極度に少ない「就職氷河期」に新卒の時期を迎えた、少し上の世代の人々には、納得しにくい、活況を呈している。加えて、これらよりも上の世代の転職マーケットも、それぞれの世代なり、業界なりに、活況だ。
[参考]
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採用ブームは、もちろん、その世代の若者にとって良いことなのだが、今起こっているブームの背景には、不況の間に新卒採用を絞り込み続けて、いよいよそのゆがみに耐えられなくなった企業の姿がある。新卒の採用抑制によるコストの抑制は、企業にとっては、当面の二二年は大きな影響がなくても、社員の高齢化を招き、社内の沈滞につながる、いわば、未来の発展をリストラする経営施策だ。今になって、利益が回復し、需要が増えたから、といって、急に社員の確保に走るのは、経営が場当たり的で、先が読めていない証拠だ。もちろん、経営者にとっても、先を見極めることは難しい。将来予測ができないことをもって彼らを責めても仕方がない。